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2015/12/17 23:03 更新
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キューバ危機ってなに?核戦争の脅威とは?|世界史勉強法

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金谷レイ

■「キューバ危機」ってなんだ??

キューバ革命、1959年。

キューバ危機、1962年。


……こうして列挙するだけでは、どっちが先かもよくわからないし、よく覚えられない。


もちろん、論述問題で出てきたらアウトです。


では、どうやって覚えたらいいのでしょうか?

 

答えはカンタン。

 

その出来事の最大の特徴を押さえて、それを全体の流れの中に位置づける、ということです。

 

 

■「キューバ危機」=核戦争の恐怖!

では、キューバ危機とは何だったのでしょうか。


一言でいえば、核戦争の、史上最大にして最も現実味のあった危機、ということです。


核戦争です。どうして核戦争?

 

ここで、歴史を振り返ってみましょう。

また、なじみのない地域ですから、地図帳も一緒に見ながら考えてみましょう。

 

 

■背景:冷戦という東西対立、そして核兵器におけるソビエト連邦の不利

1945年の第二次世界大戦の終了後、世界はアメリカを中心とする西側諸国と、ソビエト連邦を中心とする東側諸国に分断されました。

これを冷戦といいます。


大きな集団どうしの対立ならば歴史上いつでもあることなので珍しくありません。


しかしこの対立には歴史上類を見ない特徴がありました。

それは、互いの集団が核兵器を持ち、互いに狙いをつけあっているという状況です。 


核兵器そのものの性能は、ウラン型原子力爆弾、プルトニウム型原子力爆弾、そして水素爆弾と次第に向上し、ただでさえ尋常でない破壊力をさらに強化してきました。

これは米ソどちらにとっても同じことでした。 


しかしながら異なっていたのは、運搬手段、そして地理的な位置でした。

運搬手段に関しては、現在であれば遠く彼方まで飛ばせる弾道ミサイルがあり、また潜水艦発射ミサイルがあり、どこへでもミサイルを持っていって飛ばせるといえます。


しかしこの当時はまだそこまでの技術力はなく、近くならばミサイルをなんとか飛ばす、遠ければなんとかして爆撃機でえっちらおっちら運んでいってから落とすしかありませんでした。

この点では米ソにあまり重大な差はありませんでした。


地理的な位置に関しては、決定的な、致命的な差がありました。


アメリカは東西を大西洋と太平洋に挟まれ、ヨーロッパとアジアのいずれからも遠くにありました。

一方、ソビエト連邦はヨーロッパと陸続き。アメリカの周囲には東側陣営の国がないのに対し、ソビエト連邦に対しては西ドイツとトルコから、アメリカの核ミサイルがいつでもモスクワを狙っている状況でした。 


つまり、ソビエト連邦が圧倒的に不利だったのですね。

 

 

■「キューバ革命」:ソビエト連邦逆転のチャンス!

さて、問題のキューバです。

地図を見てみればわかるとおり、キューバはアメリカのすぐ近く、カリブ海への出口にあります。


このためアメリカはキューバをきっちり確保して支配しようとしてきました。

これが転換したのが、1959年のキューバ革命でした。


 親米政権を倒して成立したのがカストロ議長率いる革命政権。

敵の敵は味方」の言葉の通り、親米政権を倒した革命政権をアメリカは敵視します。

キューバにとっても「敵の敵は味方」です。

東側諸国の一員となり、ソビエト連邦に助けを求めました。 

アメリカとしては大変ですね。


大西洋と太平洋に挟まれて、自分の国は安全だと思っていたところに、すぐ近くに敵の国が、敵の基地ができてしまいました。

これは脅威そのものです。

アメリカは何が何でも革命政権をつぶすため、経済制裁もするし、果てはCIAを使って秘密工作で政権を倒そうともしました。 

一方ソビエト連邦としてはまたとないチャンスです。

絶対に手が届かないと思っていたアメリカのすぐ近くに、自分の仲間の領土がある。

そこに核ミサイルを置けば、ワシントンでもニューヨークでも攻撃し放題です。

そうすれば、自分のモスクワが一方的に狙われている不利な状況から、一気にイーブンのところまで押し戻すことができるのです。

こんなにうまい話はないですよね。  


こういった事情を背景に起こるのが、キューバ危機です。

ソビエト連邦がキューバに核ミサイル発射基地を作り、しかも核ミサイルを運び込んでいることをアメリカが察知します。

 

 

■核戦争の危機:恐怖のエスカレーション、相手の意図がわからない

核兵器がふつうの爆弾と異なるのは、「たった一発でも使われてしまったらオシマイ」ということです。

たった一発で何万人何十万人という人間を殺せる兵器ですから、絶対に敵に使わせてはなりません。

使われてしまえば自分たちが壊滅するか、生き残っても核兵器で反撃し、さらにその反撃も核兵器という核の応酬で、とても生きてはいけなくなります。

まさに、一発でも使われてしまったら世の終わりだったのです。  


アメリカとしては核兵器は絶対に使われたくない。

でも、自分の方から先に核兵器を使うわけにもいけない。

ソビエト連邦が本当に核兵器を使うかもしれない。

使わないかもしれない。


でもなんとかしなければ。

そんな極限状況にアメリカの指導部は陥りました。

このときのパニック状態は、「どうせやられてしまうなら、いっそこっちから核兵器を使ってしまおうか」という気持ちと隣り合わせでした。 


ソビエト連邦の側も同じでした。


核ミサイル配備に対して、アメリカが降参するわけもなし、かといっていきなり核ミサイルを発射されるわけにもいかない。

アメリカはいったいどう反応するつもりなのか。


このように、アメリカもソビエト連邦も、お互いに相手の考えや行動が予測できず、恐怖感ばかりを募らせていました

それはまさに、一触即発の、世界史上最初で最後の全面核戦争の、一歩手前だったのでした。


このあとのお互いの行動も、危機感と恐怖感をエスカレートさせてばかりでした。

アメリカ軍の偵察機はうっかりソビエト連邦の領空を侵犯してしまい、撃墜されてしまう。

アメリカは考えもなしにソビエト連邦の潜水艦を攻撃してしまう。

ソビエト連邦はトルコからの核ミサイル撤去を唱えて譲らない。


こうした出来事のひとつひとつが、すべて対立を助長し、危機を煽るものでした。

どちらも相手の意図がわからず、恐怖感ばかりが募っていきました。


また、互いに負けるわけにはいかないため、自分からは絶対に譲歩できませんでした。

このような構造が、危機をさらに煽るのでした。


本当に、核戦争の直前だったのです。

 

 

 

■解決:ソビエト連邦の譲歩、結果としての緊張緩和

最終的には、ソビエト連邦のフルシチョフ首相がキューバからミサイルを撤去することを一方的に宣言することで、危機は終わりました。


世界を核戦争の恐怖に突き落としたキューバ危機でしたが、反面、もたらされた結果は多少はよいものでした。


ソビエト連邦はキューバから、アメリカはトルコから、それぞれミサイルを撤去することになりました。

これで直接的に、互いにとって軍事的脅威のレベルは下がることになりました。


もっと大きかったのは、両首脳を結ぶホットラインの開設でした。

首脳同士が互いの意図がわからないために危機感を募らせてしまう構造にあるのが問題だったので、これを解決しようと試みたのです。 


このような互いに友好的な政策の結果としてもたらされたのが、冷戦の一時的な緩和、すなわちデタントでした。

 

 

■まとめ

キューバ危機の特徴を改めてまとめれば、核戦争の本格的な恐怖。

そして、相手の意図がわからないためにおこる恐怖感の悪循環。

このように特徴づけてみたら、キューバ危機はなんだったのか、キューバ革命とはどう違うのか、というのはわかりやすくなるのではないでしょうか。

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